【投資初心者向け】ポートフォリオの作り方

個別株

ポートフォリオを作っていますか?

今回のテーマはポートフォリオの作り方です。
株式のポートフォリオを作っていますか?

ポートフォリオ?

ほしい銘柄を購入してるだけだから作ってないよ

分散投資してるし

ポートフォリオ作ってみたい

でも、どうやって作るの?

特定の銘柄に1点集中買いなら不要ですが、分散投資をするならポートフォリオは必要です。
そこで、私の経験をもとに、ポートフォリオの作成方法を5つのステップで紹介します。

当記事を読んでいただきたい方

  • これから株式投資を始める方
  • ポートフォリオを作成してみたい方

今回のゴール

投資目的に合ったポートフォリオの作成と運用ができる

ポートフォリオとは

ポートフォリオとは具体的な金融資産の構成内容のことです。
以下は構成内容のイメージです。

銘柄名、取引価格、市場価格は架空のものです。
構成割合は「市場価格÷市場価格の合計」で算出しています。

ポートフォリオをなぜ作るのか?

一言で言えば「投資内容の見える化」です。
投資は一般的に分散投資がよいとされています。
分散投資は投資目的や投資方針で定めたルールに従って行います。
このルールに従った投資が正しくできているかをポートフォリオで管理します。

ポートフォリオはいつ作るのか?

個人的な意見としては、株式投資を始める前に作るのがよいと思います。
株式投資には戦略が必要だと思うからです。
サッカーでも試合前に戦略を立て、選手やフォーメーションを決めます。
株式投資も同じで、戦略を立て、購入銘柄や構成内容を決めると考えています。
運用中に戦略を見直したり、構成内容を変更するのもサッカーと同じです。
したがって、株式投資を始める前に作るのがよいと考えています。

ポートフォリオを作る方法

5つのステップに分けて紹介します。

  1. 投資のルールを決める
  2. どこで購入するかを決める
  3. 銘柄を検索する
  4. 選んだ株式をポートフォリオに記載する
  5. ポートフォリオを確認する

投資のルールを決める

投資のルールを決めます。
投資を始めた方は、投資を始めた目的や目標があると思います。
その目的や目標に応じた投資ができるようにルールを決めてください。
投資ルールを決めることで、ブレのない投資を継続することができます。
例えば、私の場合は以下のような目標とルールを決めました。

目的 仕事に時間を奪われない自由な生活ができるようになる
目標 月5万円の配当金の獲得する
  • 1銘柄の投資割合は10%を上限とする
  • 1セクターの投資割合は20%を上限とする
  • ディフェンシブ銘柄の投資割合を高くする
  • 取得単価から10%下落したら買い増しする
  • 下落時の買い増しは2回まで
  • 買い増しを2回してもさらに取得単価から10%下落したら損切りする

どこで購入するか決める

次に、どこで購入するかを決めます。
具体的には、日本の株式市場や米国の株式市場など、どの国の株式市場に投資するかです。
複数の国に投資する場合もあると思いますので、ひとつの国に限定する必要はありません。
もし、複数の国の株式市場で購入する場合は、それぞれでポートフォリオを作成します。
理由は、国によって業種や株価の動きが異なるからです。

銘柄を検索する

投資する株式市場が決まったら、購入する銘柄を検索します。
検索は以下のようなツールで行います。

  • 証券会社のHPやアプリのスクリーニング機能
  • 証券会社以外の銘柄検索サービス

証券会社のHPやアプリのスクリーニング機能

証券会社のHPやアプリにはスクリーニング機能があります。
スクリーニングとは、任意の条件を設定し、銘柄を絞り込むことです。
検索時は、市場、業種、時価総額、経営指標など、様々な条件を設定できます。
条件に該当する企業を一括で検索できるので便利です。

証券会社以外の銘柄検索サービス

証券会社以外でも銘柄検索サービスはあります。
例えば、ヤフーファイナンスやIR BANKです。
口座を開設する前にポートフォリオを作りたい場合に利用できます。
また、証券会社のスクリーニング機能よりも、欲しい情報が深堀りできるサービスもあります。
例えば、IR BANKは、過去10年分の決算情報や配当金が閲覧できるので便利です。
私は証券会社のスクリーニング機能で気になる企業があれば、IR BANKで深堀りしています。

どのサービスを使うのが正解というのはありません。
また、ひとつのサービスだけ利用するのではなく、組み合わせて使うことも有効です。
あなたが購入したいと思う銘柄を検索してみましょう。

選んだ株式をポートフォリオに記載する

購入したいと思った銘柄をポートフォリオに記載します。
記載する内容は以下の通りです。

  • 銘柄コード
  • 銘柄名
  • セクター
  • 取得価格
  • 配当金
  • 構成割合

銘柄コード

銘柄を表すコードです。
例えば、トヨタ自動車は「7203」です。
米国株の場合は銘柄コードに相当するティッカーを記載します。
同じような銘柄名の場合、銘柄コードがあれば区別がつきやすいです。

銘柄名

銘柄名を記載し、直感的にどの銘柄か分かるようにしておきます。

セクター

セクターとは、株式市場を分析するグループのことです。
ひとつのセクターに構成割合が偏っていないかを確認する時に使用します。
セクターについては以下の記事にまとめています。

個別株の分散投資にセクターを活用してみよう!
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取得価格

取得価格はポートフォリオを組むときの構成割合を求める要素になります。
取得価格は以下の計算式で求めます。

取得価格 = 市場価格(現在の株価) × 購入株数

配当金

高配当株投資をする場合は配当金でポートフォリオを組む方法もあります。
配当金は以下の計算式で求めます。

配当金 = 1株当たりの年間配当金 × 購入株数

構成割合

銘柄が投資全体のどの程度を占めるのか表します。
分散投資が適切に出来ているかを確認する指標として使用します。
構成割合は以下の計算式で求めます。

構成割合(%) = 取得価格(配当金) ÷ 取得価格(配当金)の合計 × 100

ここまでの作業を購入する銘柄すべてに行うと、ポートフォリオができあがります。
以下の表は、取得価格で構成割合を算出したポートフォリオです。
セクター別のポートフォリオは、取得価格をセクター単位で集計し、構成割合を算出します。

当ポートフォリオでは配当金を割愛しています。

ポートフォリオを確認する

作成したポートフォリオ全体を確認します。
具体的には、以下のような点を確認します。

  • 構成割合がひとつの銘柄に偏っていないか
  • 構成割合がひとつのセクターに偏っていないか
  • 投資ルールに従った構成割合になっているか

例えば、上記の表では○○食品(XX03)が全体の14%を占めています。
もし、投資のルールで「ひとつの銘柄の割合は10%以内」と決めていれば、見直しの対象です。
対処は、他の銘柄の購入数を増やす、○○食品の購入数を減らすなどが考えられます。
また、購入する銘柄を追加することで全体の構成割合を下げる方法もあります。
なお、購入する銘柄数が少ない場合は、どうしても構成割合が高くなってしまいます。
これは、分母が小さいので仕方ありません。
今後、銘柄を追加していくことで目標の数字に届くポートフォリオにしましょう。

ポートフォリオの運用

ポートフォリオは一度作成したら終わりではありません。
むしろ、スタートラインに立ったイメージに近いと思います。
ポートフォリオは「投資内容の見える化」と前述しました。
投資ルールに従った分散投資が適切にできているか運用中も見直していきます。
具体的な手順は以下の通りです。

  1. 運用成果の反映
  2. ポートフォリオの見直し

運用成果の反映

運用成果をポートフォリオに反映します。
この時点では、取得価格と市場価格に差異が生じていると思います。
そのため、ポートフォリオに取得価格と評価損益を追加します。
また、高配当株投資のポートフォリオを作っている場合は、配当金を最新の情報に更新します。

銘柄名、取引価格、市場価格は架空のものです。
構成割合は「市場価格÷市場価格の合計」で算出しています。
構成割合は「市場価格÷市場価格の合計」で算出しています。

ポートフォリオの見直し

運用成果を反映したポートフォリオを見直していきます。
具体的な方法は、ポートフォリオの作成方法でご紹介した確認内容と同じです。
適切な分散投資ができていない場合は、銘柄の追加や買い増し、売却を検討します。
また、運用中は評価損益が発生していますので、あわせて確認します。
評価損があなたのリスク許容度を超えている場合は損切りを検討します。
対処方法をポートフォリオに反映できたら、見直し完了です。
投資の運用期間中は、半年や1年など、定期的にこの作業を行います。

まとめ

今回はポートフォリオの作成方法をご紹介しました。
ポートフォリオは適切に分散投資ができているか確認するために必要な情報です。
ポートフォリオを継続して運用するコツは、時間がかからない資料にしておくことです。
証券会社によっては、運用成果をCSVファイルに切り出す機能があります。
この場合は、CSVファイルのレイアウトに合わせた形にしておくのです。
そうすることで、CSVファイルからコピー&ペーストするだけで、最新の情報に更新できます。
当記事があなたの投資ライフの参考になれば幸いです。

今回は以上になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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