新NISAで損失が出たらどうする?

NISA

はじめに

みなさんこんにちは。
2024年1月に新NISAが始まり、投資を始めた方がいらっしゃるのではないでしょうか?
日経平均株価は34年ぶりに史上最高値を更新や4万円を突破するなど、絶好調に見えます。
しかし、株価は上がるときがあれば下がることがあるのが現実です。
新NISAで投資をしていても、他の口座と同じく損失が発生することはあります。
なので、損失が出た時のこともきちんと理解しておく必要があります。
そこで、今回は新NISAで損失が出た場合に知っておくべきポイントを記事にします。

※当記事には個人的な見解が含まれています。特定の投資方法を促したり、必ず成果が出る方法を伝えているものではありません。投資はあくまでも自己責任であることをご了承ください。

この記事を読んでいただきたい方

  • 投資初心者の方
  • 新NISAで投資を始めた方、始めることを検討している方

当記事のゴール

新NISAで生じた損失に対する考え方を理解することで、適切な損失管理を行うことができる。

損失が出たときの基本的な考え方

まず覚えておきたいのは、投資において損失は避けられないということです。
なので、損失が発生した時にどのように管理するかが大切です。
損失管理の考え方の具体例は、以下のようなものがあります。

 ・長期的な視点で考える
 ・時間を味方につける
 ・リスク許容度を設定する

損失を適切に管理することで、突然、株価の急落が起きてもパニックにならず、一時的な損失を乗り越え、資産を増やしていくことが可能になります。

新NISAで発生した損失ってどうなる?

新NISAで投資した金融商品が、期待通りに成長せず損失が生じた場合、どうなるのでしょうか?

損失を確定した時点でそのまま損失になる

新NISAで生じた損失は、損失を確定した時点で、そのまま損失になります。
なぜなら、新NISAでは、口座内で生じた損失を利益と相殺することができないからです。
また、確定した損失を翌年度に繰り越すことも認められていません。

特定口座や一般口座との違い

損益通算

課税口座である特定口座や一般口座で生じた損失は、譲渡利益や配当金と相殺することができます。
具体的には、譲渡利益や配当金から損失を差し引くことで、課税される所得を減らすことができる仕組みです。
これを損益通算といいます。
※配当金(配当所得)との損益通算は、課税方法で申告分離課税を選択し、分離課税の所得として確定申告した場合に限ります。

しかし、新NISA口座での損失は、税務上「ないもの」とみなされ、その損失を利用して得た利益を減らすことは認められていません。
つまり、損益通算ができないのです。
なので、新NISAで生じた損失を確定した場合、そのまま損失として受け入れることになります。

譲渡損失の繰り越し

課税口座の特定口座や一般口座で生じた損失は、確定申告することで3年間繰り越すことができます。
つまり、いったん損失を確定するのですが、翌年度以降に譲渡利益が発生した場合、繰り越した損失と相殺することで、課税される所得を減らすことができます。
つまり、翌年度の利益に生じる税金を少なくできるチャンスがあるということです。

しかし、新NISAでは、損益通算と同じ理由で、譲渡損失の繰り越しが認められていません。

新NISAの運用でも損失リスクがあることを理解しておく

以上のように、新NISAでも損失が発生することがあります。
恒久的に譲渡利益や配当金が非課税になるメリットはありますが、損失が発生した時には損益通算や損失の繰り越しができないデメリットもあります。
投資に損失リスクが伴うことは、新NISAでも同じであることを理解しておきましょう。

新NISAで損失が発生したらどうする?

私個人の考え方になりますが、新NISAで損失が発生した時にどうするかをご紹介します。

慌てず冷静になる

まずは慌てずに冷静になりましょう。
例えば、1日で日経平均株価が1000円下落し、損失が発生した場合を考えてみましょう。
この時、投資初心者の方にありがちなのが、突然の株価の下落に敏感に反応し、パニックになったり、慌てて投資商品をすべて売却してしまうことです。
株価は様々な要素で上昇と下落を繰り返します。
1日で株価が1000円上昇することもあれば、1000円下落することもあるのです。
具体的には、冷静にポートフォリオを見直し、運用状況があなたの投資の目標に沿っているかを確認します。複数の金融商品に投資している場合は、ポートフォリオ全体で考えることが大切です。
場合によっては損失を受け入れることも必要です。
しかし、慌ててすべてを売却することは避けたいところです。
なので、損失に対して適切な対処ができるように、まずは冷静になりましょう。

投資の目的を再確認する

あなたが投資している目的を再確認しましょう。
例えば、目的が「毎日の生活を豊かにするために、高配当株に投資して長期的に配当金を得る」だとしましょう。
この場合、一時的な損失は大きな問題にはなりません。目的を鑑みると、投資している企業が減配したり配当金を取りやめることで、安定して配当金をもらえなくなることが問題になります。
一方、「車の購入資金を作るために、半年後までに10万円の譲渡利益を得る」ならどうでしょう?
一時的な損失と放置することで、目標額の達成に影響を及ぼすかもしれません。
つまり、早い段階での損切りも視野に入れる必要が出てきます。
このように、あなたの投資の目的によって、損失に対する対処が変わってきます。
なので、損失が発生した場合には、投資の目的を再確認することで、適切な対処の支えにすることができます。

損失を受け入れて売却する

損失を受け入れて売却するのも選択肢のひとつです。
いわゆる損切りと呼ばれるものです。損切りは損失管理のひとつの考え方です。
例えば、「いつかは回復するはず」「もう少し損失が小さくなったら売ろう」などと、損失の対処を遅くすることで、売却するタイミングを逃し、塩漬け状態になることがあります。
また、損失が発生した投資商品を買い増すことで、平均取得単価が下がり、一時的に損失が減ったものの、その後さらに下落し、損失を拡大してしまうこともあります。「下手なナンピンスカンピン」という投資の格言の一例です。
損失を確定しなければ損失にはならないので、受け入れたくない気持ちは分かります。
一方で、損失を受け入れることで、損失を抱えるストレスから解放されたり、他の投資商品の購入資金に充てることができるなどのメリットがあるのです。
なので、投資の目的なども踏まえ、総合的に判断することで、適切な損失管理を行いましょう。

長期投資の心構え

そもそもNISA制度は長期投資を前提とした制度です。
なので、長期投資の心構えを理解しておきましょう。
内容は私個人の考え方になりますが、参考になれば幸いです。

長期的な視点で考える

損失が発生した時は、長期的な視点で考えるようにしましょう。
長期的な視点を持つことで、市場の変動を乗り越え、時間を味方につけることができます。
長期投資における損失は、一時的なものであり、時間と共に回復する可能性が高いです。
インデックスファンドに長期的に積み立て投資をすれば、資産拡大の再現性が高いと言われる理由はここにあります。
市場の変動に左右されず、一時的な損失に動じない心構えを持つことで、結果として資産を増やすことが可能になります。
なので、投資の目的や投資商品の特徴を踏まえ、長期的な視点で考えるようにしましょう。

時間を分散した投資を視野に入れる

時間を分散した投資を視野に入れましょう。
市場が好調な時は、気が大きくなり、投資額が大きくなりがちです。
また、新NISAではつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円と年間で合計360万円の投資枠があります。さらに、譲渡利益や配当金が非課税です。なので、心理的に投資枠をすべて埋めたくなることもあるでしょう。
しかし、市場が好調な時に投資をすると、高値づかみになり、損失のリスクが高くなることを忘れてはいけません。
とはいえ、市場の変動は誰にも予測できず、現在が割高なのか割安なのかは個人の判断になるので、一概に正解を出すことはできません。
なので、投資資金を一括して投資する場合のリスクを理解し、時間を分散して投資する方法を選択肢として持っておくとよいでしょう。

リスク許容度を設定する

みなさんの資産状況に合ったリスク許容度を設定しましょう。
リスク許容度とは、どのくらいまで損失を受け入れられるかの境界線です。
リスク許容度は人それぞれです。
投資額の10%の人もいれば、50%まで許容できる人もいます。
リスク許容度を設定することで、損失のマイルールを作りやすくなります。
例えば、「10%の損失になったら1回買い増しする。その後、さらに10%の損失になったら売却する」のようなマイルールが設定できます。
リスク許容度や損失のマイルールは、感情に流されずに損失を管理する支えになります。
なので、リスク許容度を設定するようにしましょう。

まとめ

  • 新NISAでも損失が発生することがある
  • 新NISAで生じた損失は確定するとそのまま損失になる
  • 損失が発生した場合は冷静になり適切な損失管理を行う
  • 長期的な視点で考え時間を味方につける

新NISAで投資する際には、損失が出たときの対応方法を理解し、長期的な視点で資産形成を目指すことが大切です。
長期投資は、時間を味方につけることで、一時的な損失を乗り越え、より大きな成果を得ることができます。
みなさんにとって新NISAでの投資がよいものになることを願っています。

今回の記事は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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