はじめに
株式投資を始めると、「配当利回り〇%」という言葉をよく目にしますよね。でも、「そもそも利回りって何?」「数字が大きいほどいいの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。この記事でその疑問をすっきり解消しましょう。自分で配当利回りが計算できるようになると、気になる銘柄が割高なのか割安なのかや、どのくらいの株価になれば購入するかなどの判断の基準に使えるようになります。難しい数学の知識は一切不要です。
※当記事は特定の銘柄や投資方法を勧めるものではありません。
投資はあくまでも自己責任で行うものですので、その点はご了承ください。
この記事の対象読者
- 投資初心者の方
- 「配当利回り」の意味や計算方法がよくわからないという方
この記事のゴール
気になる銘柄の配当利回りを、自分で計算できるようになる。
配当利回りとは
配当利回りとは、株価に対して1年間でどのくらいの配当金を受け取れるかを示す割合のことです。企業は事業で得た利益の一部を株主に還元することがあります。これが「配当金」です。そして、その配当金が購入した株価の何%にあたるかを示したものが「配当利回り」です。計算式はシンプルです。
配当利回り(%)= 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100
一般的に、配当利回りが2%以下は低め、3〜4%前後が中程度、5%を超えると高めと言われています。ただし、利回りが高ければいいとは一概には言えません。その理由は後述します。
実際に計算してみよう
計算式を見ただけではピンとこない方も、実際に数字を当てはめてみると一気にわかりやすくなります。
例:A社の株価が2,000円、年間配当金が1株あたり60円の場合
60円 ÷ 2,000円 × 100 = 3.0%
A社の配当利回りは3.0%です。2,000円分の株を1株買うと、1年間で60円の配当金を受け取れる計算になります。ここで重要なポイントがあります。株価が変わると、配当利回りも変わります。配当金が同じ60円でも、
- 株価が1,000円のとき → 利回りは6.0%
- 株価が3,000円のとき → 利回りは2.0%
同じ企業でも、株価の動きによって利回りは日々変化します。「高配当に見えた銘柄が、株価上昇で普通の利回りになっていた」ということもよくあるので、確認するタイミングにも注意が必要です。
理解度クイズ
計算式を使って、自分で解いてみましょう。
【基本編】
B社の株価は1,500円、年間配当金は1株あたり45円です。配当利回りは何%でしょうか?
( )円 ÷ ( )円 × 100 = ( )%
【基本編・答え】
45円 ÷ 1,500円 × 100 = 3.0%
【応用編】
C社の年間配当金は1株あたり50円です。あなたが期待する配当利回りは4%です。この条件を満たす購入目安の株価はいくらになるでしょうか?
ヒント:計算式を変形すると「株価 = 年間配当金 ÷ 期待する配当利回り × 100」になります。
( )円 ÷ ( )% × 100 = ( )円
【応用編・答え】
50円 ÷ 4% × 100 = 1,250円
「C社の株価が1,250円以下なら、配当利回り4%以上で買える」と判断できます。こうして自分が求める利回りを逆算して、購入の目安価格を出す使い方もできます。
配当利回りはどこで調べる?
気になる銘柄の株価や配当金は、以下のような場所で確認できます。
- 証券会社の口座サイト — 各銘柄のページに配当利回りが表示されていることが多く、口座を持っていれば手軽に調べられます
- 株価情報サイト — Yahoo!ファイナンスや日本経済新聞のマーケット情報など、無料で利用できるサイトに銘柄ごとの情報が掲載されています
- 企業のIR(投資家向け情報)ページ — 各企業が公式に公開している情報で、配当の予定や過去の実績を確認できます
初心者の方には、すでに口座を開いている証券会社のサイトで調べるのが最もわかりやすいでしょう。
高い配当利回りには注意が必要な場合もある
「利回りが高い銘柄を買えばお得では?」と思うかもしれませんが、一概にそうとは言えません。配当利回りは「配当金 ÷ 株価」で計算されるため、株価が大きく下落したときに利回りが高くなることがあります。たとえば、企業の業績が悪化して株価が半分になれば、配当金が変わらなくても利回りは2倍になります。このような「見かけ上の高利回り」は、企業の株価下落のサインである可能性があります。また、業績が悪化した企業は将来的に配当金を減らしたり(減配)、なくしたり(無配)することもあります。利回りの高さだけで飛びつかず、企業の業績や財務状況もあわせて確認する習慣をつけることが大切です。
まとめ
配当利回りの計算式をおさらいします。
配当利回り(%)= 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100
この式を使えば、気になる銘柄の配当利回りをすぐに求めることができます。さらに応用編で確認したように、式を変形すれば「目標の利回りを満たす購入目安価格」も計算できます。配当利回りは株式投資の判断材料のひとつです。数字に慣れてきたら、「なぜこの企業は高配当なのか」「今後も配当が続きそうか」といった視点で企業を見る楽しさも見えてきますよ。
今回の記事は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
