投資初心者におすすめの投資方法はある?
投資と言えば、複雑なイメージを持つ方も多いかと思います。
しかし、適切な知識と方法を持てば、初心者でも安心してスタートできます。
ここ数年、高配当株投資とインデックス投資の話題を聞くようになりました。
それぞれの投資手法に関する書籍も多く出版されていますよね。
そこで、今回は、高配当株投資とインデックス投資の違いと特徴について解説します。
※当記事は特定の商品や銘柄の購入を勧めるものではありません。
投資はあくまでも自己責任ですのでご自身の判断で行っていただく点はご了承ください。
当記事を読んでいただきたい方
- 投資初心者の方
- どの投資手法から始めればよいか迷っている方
- 高配当株投資とインデックス投資の違いを知りたい方
今回のゴール
高配当株投資とインデックス投資の違いを理解し、自分に合った投資手法を選ぶことができる。
高配当株投資とは?
高配当株投資とは、企業が得た利益を株主に配当金で還元することに焦点を当てた投資方法です。
つまり、株主として企業の一部を所有し、企業の利益の一部を受け取ることができるのです。
企業の共同経営者として、成果を分かち合うようなイメージです。
高配当株とは、高い配当利回り(配当金を株価で割った割合)を持つ銘柄のことです。
一般的に、配当利回りが4%を超えると高配当株といわれています。
メリット
定期的な配当収入
ある企業の株を保有していると、その企業が利益を上げた場合、一定の期間ごとに配当として収入を得ることができます。
例えば、配当利回りが5%の企業の株を100万円分保有していれば、年間で50,000円の配当収入を期待できます。
受け取った配当金は、自由に使うことができます。
例えば、水道光熱費や娯楽費などです。
また、退職後のファイナンシャルプランの一助にもなります。
投資の安定感
高配当株は、株価の変動が変動しても、一定の収入(配当)を得ることが期待できます。
例えば、株価が1,000円、配当利回りが5%の株を1,000株を購入したとしましょう。
1年後に株価が900円に下落した場合、売却すると10万円の損失になります。
しかし、保有し続けていれば、年間で50,000円の配当金を得ることができます。
このように、株価の下落リスクをある程度緩和する効果があります。
デメリット
銘柄選別の難しさ
配当利回りが高い企業でも、その背景には経営不振や業績悪化などが隠れていることがあります。
そのような企業に投資すると、配当が途絶えるリスクや株価の大きな下落リスクが伴います。
なので、企業の財務状況などをしっかりと分析する必要があります。
株価の変動リスク
株式投資全般に言えることですが、株価の変動や企業の業績低下によるリスクがあります。
特定の銘柄に投資するので、企業の業績が悪いと、影響を受けやすいのです。
しかし、この点は、複数の高配当銘柄に分散投資することでリスクを軽減できます。
減配・無配リスク
経済状況や企業の業績によっては、配当金を減らしたり、出さなくなったりすることがあります。
例えば、2020年の新型コロナウィルスが流行した時のことです。
多くの企業が経営を圧迫され、配当金の減配あるいは停止を決定しました。
このような経済状況の変動によって、配当収入が減少するリスクが常に存在します。
なお、減配・無配リスクについても、高配当銘柄に分散投資することでリスクを軽減できます。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、特定の株価指数を模倣する投資信託やETFに投資する方法です。
一般的な例としては、S&P 500や日経平均などの指数を追跡するファンドが挙げられます。
長期的な運用で、株式指数の動きに合わせて収益を得ることを目指ざします。
なので、チャートを確認して売買を繰り返すなどのアクティブな運用を必要としません。
メリット
投資の手間が少ない
インデックス投資は、特定の株価指数の動きに連動する商品に投資します。
お弁当の詰め合わせパックを購入するようなものです。
なので、個別の企業の分析や選択の必要がありません。
仮に、S&P 500指数に連動する商品を購入すれば、米国の大手500社の株価の動きに連動する投資を簡単にスタートできます。
リスクの分散
インデックスファンドやETFは、多くの企業の株を組み込むことで、1つの企業の不振によるリスクを分散できるように構成されています。
例えば、ある企業が業績不振で株価が下落しても、他の企業の好調な動きでカバーするイメージです。
個別株に投資する場合は、自分で分散投資をする必要があります。
一方、インデックス投資はひとつの商品を購入するだけで、簡単に分散投資ができます。
少額から積み立て可能
投資信託やETFは、少額からコツコツ積み立てることができます。
例えば、月3,000円を積み立て設定することで、投資信託を毎月購入できます。
なので、余剰資金が少ない場合でも、将来に向けた投資を進めることができるのです。
デメリット
平均的な収益
インデックスファンドは、指数の動きに連動して収益を目指します。
仮に、市場全体が好調であれば収益が上がります。
逆に、市場が低迷すれば損失が出る可能性があります。
つまり、相場を出し抜く投資ではないということです。
なので、積極的に売却益を狙う投資に比べて、大きな収益を得ることが難しいです。
売却するまで収益が得られない
インデックス投資は、長期的に運用し、資産の拡大を目指す投資手法です。
どちらかといえば、売却益(キャピタルゲイン)が主な収入源になります。
つまり、資産は拡大しても、売却するまでは収益を得ることができません。
どちらを選ぶべきか?
高配当株投資とインデックス投資のどちらが良いかは投資目的によります。
安定収入を求めるなら高配当株が向いています。
一方、長期的に積み立てて資産の拡大を目指すなら、インデックス投資が向いています。
資金に余裕のある方であれば、両方を選ぶのも選択肢のひとつになります。
いずれの投資の場合も、バランスの取れたポートフォリオを組むことも大切です。
初心者が投資を始める前の準備
- 自身の金融知識の確認
- リスク許容度の確認
- 資金計画の策定
- 目的と期間の明確化
- 適切な投資先の決定
1.金融知識の確認
あなたが金融の基本的な概念や用語の知識をどれだけ持っているかを確認します。
インデックス投資では専門的な知識がなくても投資はできます。
しかし、金融の基本的な知識を持っておく方が、より適切な投資判断を行うことができます。
また、高配当株投資を行う場合は、さらに知識が必要になります。
例えば、「配当利回り」「株価収益率(PER)」「株価純資産倍率(PBR)」などです。
最初から金融の知識をすべて持っている人はいません。
基本的な知識からコツコツと学ぶことをおすすめします。
2.リスク許容度の確認
あなたが投資に関してどれだけのリスクを取れるのかを明確にしましょう。
例えば、突然の市場の下落時に10万円の損失を許容できるか、それとも1万円までしか許容できないのかです。
リスク許容度は、損切りの判断基準にもなるので、明確にしておくことをおすすめします。
3.資金計画の策定
投資に使う資金は、日常の生活費や緊急時の資金とは別に設けることが重要です。
いわゆる余剰資金と言われるものです。
自分の月収や支出を明確にして、どれだけの資金を投資に充てることができるのか計画しましょう。
資金計画を策定することで、積み立て投資や個別株の購入資金を決定することができます。
4.目的と期間の明確化
投資の目的を明確にすることは非常に重要です。
例えば、10年後の家の購入資金を準備するため、または5年後の留学資金を貯めるためなど、具体的な目的を設定しましょう。
投資の目的を明確にすることで、投資の期間やリスクを調整することができます。
5.適切な投資先の決定
投資を始める前に、どのような商品や銘柄に投資するのかを決める必要があります。
例えば、高配当株やインデックス投資のような選択肢の中から、あなたのリスク許容度や目的に合ったものを選ぶことが大切です。
まとめ
投資手法の選び方は、個人の目的やリスク許容度によって変わってきます。
しかし、適切な知識を持ち、自分自身の投資スタイルを確立することで、安定した投資ライフを手に入れることができます。
また、投資を始めた後も、定期的な情報収集と学習が必要です。
例えば、経済ニュースをチェックしたり、投資関連の書籍などによる学習です。
高配当株投資を行う場合は、企業の業績などもチェックしていく必要があります。
定期的に情報収集や学習をすることで、市場の動向や新しい投資知識を身につけることができます。
あなたのこれからの投資ライフに、当記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
今回は以上になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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