高配当株投資の始め方 – 初心者向けガイド –

投資手法

今回のテーマは「高配当株投資」

投資は将来の資産形成や収益を考える上で重要な一手段です。
しかし、初めて投資を考える際にはどのような方法があるのか分からないこともあるかもしれません。そこで、今回は「高配当株投資」という方法について、投資初心者の方にわかりやすく解説します。

※当記事は特定の銘柄の購入を勧めるものではありません。
 投資はあくまでも自己責任ですのでご自身の判断で行っていただく点はご了承ください。

当記事を読んでいただきたい方

  • これから投資を始めようと考えている方
  • 高配当株投資に興味を持っている方

今回のゴール

高配当株投資がどのような投資手法か理解することができる。

高配当株投資とは?

高配当株投資とは、企業が株主に配当金で利益を還元することに焦点を当てた投資方法です。
つまり、株主として企業の一部を所有し、企業の利益の一部を受け取ることができるのです。
これは、まるで企業の共同経営者として、成果を分かち合うようなイメージです。

高配当株投資のメリット

安定した収入源

配当金を受け取ることで、安定した収入源を持つことができます。
これは、退職後の暮らし方や生活費を考える際に有用です。
また、サイドFIREを目指す場合にも、労働収入以外の収入源になります。

成長と利益の結びつき

高配当株を選ぶことで、企業の業績向上に伴って配当金も増加する可能性があります。
例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの配当金の推移は以下の通りです。

決算期 年間配当金
2013年3月期 13円
2014年3月期 16円
2015年3月期 18円
2016年3月期 18円
2017年3月期 18円
2018年3月期 19円
2019年3月期 22円
2020年3月期 25円
2021年3月期 25円
2022年3月期 28円

1株あたりの配当金が2013年3月期から2022年3月期で2倍以上に増えています。
このように、業績が継続して向上している企業の株を保有すると、配当金の増加が期待できます。
つまり、株を保有しているだけで毎年の収入が増えていきます。

分散投資が可能

複数の高配当株を組み合わせることで、リスクを分散し安定性を保つことができます。
例えば、ひとつの企業にだけ集中投資した場合を考えてみましょう。
業績が良いときは配当金を出してくれるので、問題はありません。
しかし、業績が悪化し、配当金を出さなくなると、一気に収入がゼロになります。


このリスクを分散するために、複数の高配当株を組み合わせます。
複数の高配当株を持つことで、収入が減るリスクを抑えることができます。
これは、いわゆる「卵は一つのカゴに盛るな」のイメージです。

高配当株投資のデメリット

リスクへの注意

株式投資全般に言えることですが、株価の変動や企業の業績悪化によるリスクがあります。
例えば、株価が下落すれば、保有資産の価値が下がります。
また、業績が悪化した場合は、配当金が減ることがあります。
この点に関しては、先述したとおり、分散投資することでリスクを下げることができます。

一攫千金は不可能

高配当株投資は、株価の成長による利益ではなく、配当金から収益を得ることになります。
株価の成長による利益は、株価が上昇した分だけ得ることができます。
状況によれば、短期間で多くの利益を得ることも可能です。
しかし、高配当株投資は株を保有しつづけて、配当金を受け取る投資手法です。
なので、株価が成長しても、その分の利益を得ることはできません。
この点に関しては、高配当株投資を行う目的をきちんと持つことが大切です。
目的を持つことで、目先の利益を取るか永続的な利益を取るかをはっきりすることができます。

高配当株の選び方

安定した企業を選ぶ

高配当株を選ぶ際には、安定した業績や収益性を持つ企業を選ぶことが大切です。
なぜなら、安定した業績や収益性がないと、配当金の原資がなくなるからです。
配当金の原資がなくなれば、配当金を減らすか、出さないようにしなければなりません。
なので、安定した業績や収益性を持つ企業を選ぶようにしましょう。

配当利回りの確認

配当利回り(配当金を株価で割った割合)を確認し、比較してみましょう。
配当利回りは高配当株を選ぶ目安のひとつです。
以下の例の通り、配当金が同じ50円でも、株価によって配当利回りは変わります。

一般的に、配当利回りが4%を超えると高配当銘柄と言われています。
ただし、配当利回りが高ければ高いほど優良な高配当銘柄であるとは限りません。
あくまでも目安のひとつなので、業績などを確認し、総合的に判断することが大切です。

定期的な業績のモニタリング

選んだ企業の業績や財務の健全性を定期的にモニタリングすることを忘れずに行います。
高配当株投資は、一度購入した株は保有しつづけるのが基本です。
しかし、配当金が減ったり、出なくなったりした場合は売却の検討が必要になります。
なので、定期的に業績や財務の健全性をモニタリングすることが必要です。
モニタリングは、決算短信や四季報などで行えます。

まとめ

高配当株投資は、将来の安定収入を考えるうえで魅力的な方法です。
安定した企業の株式を保有し、配当金を受け取ることで、投資初心者でも着実に資産を築くことができる可能性があります。
しかし、投資である以上、リスクもあります。
なので、慎重に企業選びや業績のモニタリングを行いながら進めていきましょう。

今回は以上になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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